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天輝工業のよもやま話~第2回~

皆さんこんにちは!

 

天輝工業、更新担当の中西です。

 

 

 

物流施設において、スチールラックの設置は保管スペースの最適化や作業効率の向上に直結します。適切なラックを選び、倉庫内に効率よく配置することで、収納能力を向上させるだけでなく、作業員の動線をスムーズにし、ピッキングや出荷作業のスピードアップにつながります。

スチールラックの導入は単純な収納スペースの確保だけでなく、倉庫全体の運用コスト削減や作業の安全性向上にも関係してくるため、ラックの種類や配置には慎重に検討する必要があります。今回は、スチールラックの種類や導入時のポイントについて詳しく解説していきます。


1. スチールラックの種類

 

物流施設で使用されるスチールラックには、用途に応じたさまざまな種類が存在します。扱う荷物の大きさや重量、作業の特性に応じて最適なラックを選ぶことが、作業効率の向上に不可欠です。以下に、代表的なスチールラックの種類を紹介します。

1.1 軽量ラック(ボルトレスラック)

 

特長: 小物や軽量の荷物に最適。手作業での出し入れがしやすい。
耐荷重: 1段あたり50〜150kg程度。
適した用途: 小規模な部品や書類の保管、事務所やバックヤードの収納。
メリット: 組み立てが簡単で、レイアウト変更が容易。

**軽量ラックは、ピッキング作業を頻繁に行う場合や、すぐに取り出したい荷物を保管するのに向いています。**また、ネジやボルトを使わない「ボルトレスラック」も人気で、短時間で設置できるため、小規模倉庫やバックヤードの整理整頓に最適です。


1.2 中量ラック(ボルト固定式 or 組み立て式)

 

特長: 中程度の重量がある荷物向け。ボルト固定式や組み立て式がある。
耐荷重: 1段あたり150〜500kg程度。
適した用途: ダンボールやケースに入った商品、大型の部品の保管。
メリット: 軽量ラックよりも頑丈で、用途に合わせた設計が可能。

**中量ラックは、軽量ラックと重量ラックの中間に位置する、最も汎用性の高いタイプのラックです。**ボルト固定式は安定性に優れ、組み立て式はレイアウト変更がしやすいため、用途に応じた選択が重要になります。


1.3 重量ラック(パレットラック)

 

特長: パレット単位で保管する場合に最適。フォークリフトを使う現場でよく導入される。
耐荷重: 1段あたり500〜3000kg程度。
適した用途: 大型の物流センター、製造業の倉庫、大量の在庫を管理する施設。
メリット: 高耐久であり、フォークリフトを使った作業効率が大幅に向上。

重量ラックは、大型の物流施設やメーカーの倉庫など、大量の商品や重量物を扱う現場で使用されます。パレットラックと呼ばれることもあり、フォークリフトを利用して荷物の入出庫を行うことが可能です。

適切なパレットラックを導入することで、倉庫内のスペースを最大限に活用し、大量の在庫を効率よく管理することができます。


2. スチールラック導入のポイント

 

スチールラックの種類を選んだら、次に考えるべきは設置方法やレイアウトの工夫です。適切な配置を行うことで、倉庫全体の作業効率が向上し、安全性も確保されます。

2.1 収納する荷物の種類と重量を考慮する

 

ポイント: 取り扱う荷物の大きさや重量に合わせてラックの強度を決定。
: 軽量な部品や消耗品は軽量ラック、大型のダンボールやパレットは重量ラックを選択。

誤ったラック選びをすると、耐荷重オーバーによる破損や事故のリスクが高まるため、事前にどのような荷物を保管するのかを明確にしておくことが重要です。


2.2 通路幅を確保し、作業効率を落とさない設計をする

 

ポイント: 作業員の動線やフォークリフトの動きやすさを考慮したレイアウトにする。
: ピッキング作業が多いエリアは、適度な間隔を確保し、移動しやすくする。

倉庫内の作業をスムーズに行うためには、ラックの間隔を適切に確保することが大切です。特にフォークリフトを使用する場合は、通路幅を十分に取り、作業のしやすさを考慮した配置が必須となります。


2.3 耐震対策を行い、安全性を確保する

 

ポイント: 地震などの災害時に備えた設計を実施。
: 高さのあるラックには転倒防止の固定器具を設置する。

スチールラックは頑丈な作りですが、地震の揺れには弱いことがあります。高いラックを設置する場合は、耐震補強を施すことで、安全性を高めることができます。


2.4 定期点検とメンテナンスを行う

 

ポイント: ラックの耐久性を維持するために、定期的な点検を実施。
: ラックの歪みやボルトの緩みを確認し、必要に応じて補強する。

スチールラックは長期間使用する設備ですが、荷重のかかり方や環境によって劣化が進むこともあります。定期的な点検を行い、安全に使用できる状態を維持することが重要です。


まとめ

 

スチールラックは、物流施設の収納効率を大きく左右する重要な設備です。適切なラックを選び、導入することで、作業スピードを向上させ、より効率的な物流業務を実現できます。

スチールラック導入のポイント


荷物の種類と重量を考慮して適切なラックを選ぶ
作業員の動線やフォークリフトの動きを考慮した配置にする
耐震対策や定期点検を行い、安全な作業環境を確保する

次回のシリーズでは、「シーリングファンの取り付けと効果」について詳しく解説します!倉庫内の空気循環や作業環境の改善に興味がある方は、ぜひお楽しみに!

 

 

 

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