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月別アーカイブ: 2025年6月

天輝工業のよもやま話~第8回~

皆さんこんにちは!

 

天輝工業、更新担当の中西です。

 

 

 

【シリーズ⑧】設備メンテナンスの現場から:物流施設の施工事例紹介

〜“現場の声”とともに見る改善の軌跡〜


今回は、物流施設における実際の設備メンテナンス・改修・省エネ工事の事例をお届けします。

「言葉で聞いてもピンとこない…」
そんな声に応えるべく、現場の“ビフォーアフター”を実感していただける内容に仕上げました。


◆ 事例①:LED照明化+センサー連動(千葉県某物流センター)

 

課題

  • 高天井(約9m)の水銀灯を使用、点灯まで時間がかかる

  • 昼夜問わず常時点灯で電気代がかさんでいた

 

改善内容

  • 高照度LED×人感センサー制御へ全面入替

  • 荷捌きエリアではゾーンごとにセンサー設置

 

効果

  • 月間照明電力:約47%削減

  • 夜間作業時の目の疲労軽減 → 作業効率UP

  • 整備性も向上(LEDの寿命:約40,000時間)


◆ 事例②:コンプレッサー制御改修+配管最適化(埼玉県物流倉庫)

 

課題

  • 古いコンプレッサーの連続稼働により、稼働率が偏る

  • 配管距離が長く、圧力ロスが大きい

 

改善内容

  • 台数制御機能付きインバーター型コンプレッサーへ更新

  • 配管ルートを短縮+保温カバー設置

 

効果

  • 消費電力量:年ベースで約30%減

  • 圧力低下の解消により機械のエラー停止ゼロ

  • 排熱利用で給湯ボイラーの稼働回数が半減


◆ 事例③:空調設備のゾーニング+タイマー制御(大阪府 大型DC)

 

課題

  • 建物全体を一括空調制御していたため、未使用エリアも冷暖房

  • 外気流入が多く、熱効率が悪い

 

改善内容

  • 温度センサー付きゾーン制御システム導入

  • シャッター・ドア開閉と連動した空調制御システムへ

 

効果

  • 空調コスト年間ベース:約200万円削減

  • 荷役作業者から「体感温度が安定した」と好評価

  • 閉め忘れによる無駄空調の抑制も◎


◆ “一回きり”ではなく、“継続的に見直す文化”を

 

設備改善は一度やって終わりではありません。
私たちが大切にしているのは、導入後の定期診断・記録・運用サポートを通じて、お客様と一緒にベストな環境を“育てていく”姿勢です。


◆ まとめ:事例から学ぶ、改善の力

 

  • 設備は「使う」だけでなく「活かす」もの

  • 小さな変化が、大きなコスト・作業効率につながる

  • 計画・施工・保守のトライアングルが成功のカギ!

物流施設の課題は、現場ごとに異なります。
その“最適解”を一緒に探し、形にしていくことが、私たちの使命です。

次回もお楽しみに!

天輝工業では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

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天輝工業のよもやま話~第7回~

皆さんこんにちは!

 

天輝工業、更新担当の中西です。

 

 

 

【シリーズ⑦】物流施設における省エネ対策の最前線

〜“無駄を省き、効率を生む”設備のかしこい選択と運用〜


前回は、物流施設における「設備メンテナンスの重要性」についてお伝えしました。

今回はその応用編として、「省エネ対策の具体例と実践法」にフォーカスします。

物流施設といえば、空調・照明・搬送設備・シャッター・コンプレッサー・給排気設備など、日々莫大なエネルギーが消費される場です。


しかしその一方で、無駄な稼働やエネルギーロスが発生しやすい施設でもあるのです。


◆ なぜ物流施設は“省エネ”が重要なのか?

 

1. 運用コストの削減が直結で利益に

物流センターは「24時間稼働」「大空間空調」「大量照明」が基本。
そのため、電気料金・メンテナンス費用が月々数十万〜数百万円に及ぶケースも少なくありません。

わずか数%の省エネでも、年間で数百万円単位の削減になる可能性があります。

2. BCP・脱炭素対応の一環として

省エネは単なるコストダウンではなく、

  • CO₂排出削減(カーボンニュートラル)

  • 非常時のエネルギー持続性

  • 地域共生・社会的責任(CSR)

という、企業価値そのものを高める行動にもつながります。


◆ 物流施設で実践されている省エネ設備・運用例

 

✅ LED照明+人感センサー

  • 倉庫内の高天井用照明をLEDに切り替えるだけで、消費電力を最大70%削減。

  • 無人ゾーンではセンサー連動で自動OFFする仕組みにすれば、待機電力も最小限に。

 

✅ 高効率空調(インバーター制御)+ゾーニング

  • 「エリア単位で空調制御」+「稼働状況に応じたインバーター運転」により、無駄な冷暖房の抑制が可能。

  • トラックバースや荷捌き室など、温度差の激しいエリアのエアカーテン導入も効果的。

 

✅ コンプレッサーの負荷分散制御

  • 複数台のコンプレッサーを稼働負荷に応じて切替制御することで、オーバーランの防止と電力負担を分散。

  • 排熱回収システムと組み合わせれば、給湯や床暖房の熱源として再利用も可能。

 

✅ 断熱シャッター・高断熱パネル

  • 開口部からの熱損失は想像以上。

  • 最新の高速シートシャッター+断熱パネル建材により、外気遮断+作業性向上の両立が実現。


◆ 省エネは“設計時”と“運用時”で違う戦略が必要

 

  • 設計段階:ゾーン分け、配管配線ルートの最適化、機器選定

  • 運用段階:スケジュール管理、電力量の見える化、機器寿命の適正把握

特に、点検・保守と省エネは密接に関係しているという点は見落とされがちです。
「メンテナンス=壊れたら直す」ではなく、「壊れないように整えることが省エネにつながる」という視点が重要です。


◆ まとめ:省エネは“機械”より“意識”が動かす

 

設備を入れ替えただけでは省エネは実現できません。
それを正しく理解し、継続的に改善する体制=運用の力が必要なのです。

物流施設での省エネは「使う→見直す→最適化する」の繰り返し。
そのサイクルを、日々のメンテナンスと一体で回していくことが、次世代の持続可能な物流空間の姿です。

次回は、実際に私たちが施工・メンテナンスを行った「物流施設の省エネ事例」を写真付きでご紹介します!

 

 

次回もお楽しみに!

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